校務支援システムをカスタマイズ！私立向けと公立向けの違い

運営母体

わかりやすい違いの一つが、それぞれの学校の運営母体です。公立は地方公共団体が運営しており、地域によって学区制があることから、居住区によって学校の選択肢も限定されます。一方で、私立の運営母体は学校法人です。学校ごとに掲げる理念や目標に向けて指導します。

受験内容

公立高校の一般入試は国語、数学、英語、社会、理科の5教科です。これに対し私立では英語、数学、国語の3教科で入試が実施されます。試験内容も異なり、公立は基礎的学力を求めるため、教科書の内容を理解すれば解ける内容です。しかし、私立では教科書以上の難問が出題されることもあり、公立校の一般入試試験よりも応用力が求められます。

また、受験の合否では内申点も加味されますが、この点でも違いがあることをご存じでしょうか。公立では中学3年間の成績や部活動なども考慮し、総合的に判断します。私立では内申点を受験する高校に提出しますが、基本的に合否には影響しません。当日の試験結果が重要視されています。

授業内容

公立は教育委員会の定めたカリキュラムに沿って授業が行われます。私立ではその学校独自の授業を展開するところも少なくありません。コロナ禍でのリモート授業、企業と提携した授業など先進的な手法を取り入れている学校もあります。

私立は専門性が高い点も特徴の一つです。大学進学を目的とした学校では、受験対策のために授業スピードが早く、高校3年の春には大学受験対策を始める学校もあります。その他、スポーツを優先する学科や英語を専攻する学科などもあり、専門性が高くカリキュラムも目的によって異なるのです。

教育方針

教育方針について、公立では文部科学省の方針により教育方針を決められるため、どの学校も似ているといわれています。これに対して私立は、運営する学校法人の考えに基づき教育を行いますので、独自の方針に沿った教育が特徴です。学校による特色もそれぞれで異なるのが、公立との大きな違いだといえるでしょう。

校務支援システムは独自ルールに対応できるのが理想

公立と私立では異なる点がいくつもあるように、それに応じた校務支援システムも異なります。導入するとなれば、授業の違いに対応できるものが理想的です。独自に帳票、評価指標、運用などが必要ならば、システムで対応できないと効率的に使用できません。場合によってはシステム導入前よりも手間が増えてしまう可能性があります。特に、独自性の強い私立高校では、固有のカリキュラムや成績の指標などに対応できる、カスタマイズ可能なシステムが望ましいでしょう。